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最新ニュース科学捜査、DNA鑑定について
ここでは基本的なDNA科学に触れさらに科学犯罪研究所(Crime Lab)でどのように鑑定されるのかお話ししましょう。私は元ロサンゼルス警察刑事(Los Angeles County Sheriff's Department)で現在はプライベートで主に公判のための刑事、民事犯罪を扱っていますがDNAの専門家でもなければ、専門的なDNA講義をするようなつもりもありません。あくまでDNAに興味を持っている一般の皆さんが知っておいてためになるDNAの基礎的知識と事実をお話ししたいと思います。 DNAとは何でしょう?
遺伝子的に非常に似通った双子を除き、この世に全く同じDNAをもつ人間は存在しません。DNAは人間どこの体の部分も同様ですので身体の違う部分から採集したDNAを鑑定すると結果はすべて同じです。ということはあなたの血液から採集したDNAと唾や汗などから採集されたDNAは同じということです。またあなたのDNAタイプは幼少のときも青年、老年を迎えても決して変わらないということです。だから23年前ロサンゼルスで殺人を犯した犯人が犯行現場で自分の指をナイフで切って残した自身の血と最近別の容疑でニューヨーク警察に逮捕された男から摂取された血液とがマッチしたら同一人物ということです。さらにDNAは炎暑や湿気など過酷な気象条件にも強く又保存状態が良好であれば10年前に採取されたサンプルも現在でも鑑定可能ということです。 DNAは人間体内のほぼすべての細胞内に見ることが出来ます。あるものは白血球細胞であり(赤血球には実際DNAは存在しない)精液細胞、膣内、皮膚細胞にも見られます。DNA鑑定でもっともポピュラーな方法はこの細胞の核に包含されたDNAを鑑定することでこの核,(Nucleus)は細胞の根幹である脳のような役割を果たしています。DNAは染色体(Chromosomes)として知られる構造内に含まれており糸巻きに巻かれた糸と同じような状態で足場の周りを取り巻くDNAの集合体とでもいえましょう。 人間にはそれぞれの細胞の核内に23の対になった染色体があります。なぜ対(ペア)かというと一つの染色体が父親から他方が母親からということになります。X染色体とY染色体が人間の男女の性別を決定するということで多分もっとも良く知られた染色だと思います。女性はXとXのように二つのXX染色体を有し、男性はXとYのXY染色体を持っています。このXXあるいはXYの染色体のペアのそれぞれが両親どちらかの遺伝です。ということは母親はXXなのでXの染色体しか子供に遺せませんが父親はXYなのでXあるいはYの染色体を子供に遺すことが出来るのです。一般的に言って父親がXあるいはY染色体を遺す割合は50%だと言われています。 DNAは細胞核で見出せることはすでに述べましたが、DNAはミトコンドリアと呼ばれる細胞核外でも見出すことが出来ます。このミトコンドリアを使ったDNA (mtDNA)分析方法は限られておりコストもかなりかかりますが例の2002年に発生したニューヨークワールドトレードセンターのテロによる大惨事では犠牲者の遺体確認も出来ないような極限の状態でDNA鑑定も不可能なときにミトコンドリアDNA鑑定方法により遺体の判別が可能になったということもあります。 また殺人事件の捜査の際被害者の頭の毛をひっぱりむしりとられた毛髪鑑定は毛根にティシューが付着しているので普通のDNA鑑定にも耐えられますが自然に抜け落ちた毛髪は毛根ティシューが無いためmtDNA鑑定法をとらざるを得ません。 法科学研究所でのDNA分析
分析はまずDNAを細胞からあるいは細胞以外のコンポーネントから隔離することから初めます。手を切って出た血痕をテストチューブに入れ、化学薬品を混入、チューブを加熱します。"DNA隔離"(DNA Extraction) というこの方法で細胞が染色体と隔離されるのです。 次にサンプルから隔離されたDNAはどの位の量があれば試験が可能かということです。ここでいう量というのは非常に重要な要素を占めており多すぎても少なすぎても確かな結果は得られません。またサンプルから摂取されたDNAが必ずしもテスト可能であるとは限りません。というのは摂取されたDNAが長時間湿気や熱にさらされたりするとそこからバクテリアが発生しDNAの質が劣化してしまうからです。(細かく分断されてしまう)。また銃撃事件の捜査で科学捜査員が被害者の着衣していた黒いジーンズの弾痕箇所をカットし血痕摂取する際よっぽど注意しないとジーンズの黒い染料がDNAと混合してしまい正しい結果が得られない場合もあります。 次にDNAテストのプロセスをお話しましょう。テストに耐えられるだけの充分なサンプルが人間の血液から摂取されますと通常PCRプロセス (Polymerase Chain Reaction - DNAなどの合成に必要な酵素、ポリメラーゼ)で処理されますがこの方法を使えば入手したいほとんどの分析結果が得られます。 DNAタイプの結果は母親と父親から引き継いだ染色体の反復数によって計ることが出来ます。例えて言うなら一つの染色体から12の反復数がまた他方の染色体から16の反復数を見るとその結果は‘12,16’とレポートされるわけです。反復数が増えればDNA数も増えるということです。ちょうどより沢山の貨物車を牽引している汽車はより長いということです。 ではここでDNA分析方法を要約してみましょう。
こうして長いプロセスが完了し結果がでますと今度は実際に犯罪現場から採取された血液や体液サンプルと比較分析する作業に移ります。 例えば住宅空き巣(Residential Burglary)でDNAの鑑定結果、現場に残された血痕から男性のものと判断されるとまず家人の女性は残された血痕と無関係であることから捜査の対象から外されます。ここで捜査の焦点は家人と犯人を含めた男性となるわけです。ここで該当男性すべてから摂取したDNAをもとに前述の13STRテストの結果から犯人を他のテストした男性から認定することが出来ます。この不成功率は100兆分の1でこの地球上の人類は"わずか" 60億ですからまず完璧な結果が得られることになるでしょう。 DNA鑑定の驚くべき効果
男性は一貫して無実を主張したが、2人の目撃証言があり有罪判決を受け、その後IPの支援で実施された、女性の服に付着した精液のDNA鑑定が無実の決め手となりました。IPによると無罪が証明された200人が刑務所で過ごした時間は1人平均12年、無罪を勝ち取った人の62%は黒人で88%が性的暴行、28%が殺人で有罪判決を受けていました。77%は誤った目撃証言が有罪判決の根拠だったそうです。 様々な家庭事情で肉親が長年離れ離れになってしまった場合、調査の結果、相手の安否/現住所は判ったが科学的根拠をもとに家族である確信を得たい場合はご相談ください。専門調査員がご相談に応じます。 過去のニュース |
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